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【ご報告】エクアドル支援物資を贈呈しました

~ 現地から贈呈式のご報告(若林秀子)​~

2017年2月10,11日にエクアドル地震の被災地ポルトビエホへ行き、被災者の方に支援物資を届けましたのでお知らせいたします。大変長い文になりますがご覧下さい。

 

この半年間でハチドリの会に寄せられた寄付金は、293,000円となりました。

ご協力いただきました皆様、応援してくださいました皆様、本当にありがとうございました。

 

 

ポルトビエホでは、昨年から連絡を取り合っていた2つの団体に先日支援物資を届けました。

当日は支援物資を届けるだけでなく、

皆さんの気持ちも一緒に届けられたと思います。

両日共に、私にとって忘れられない日となりました。

皆さんに同席していただけなかったのがとても残念です。

 

2団体への引き渡しの会を以下、ご報告をいたします。

 

 

2月10日 (金) 午後2時〜

 ポルトビエホ  女性支援センター

 NUEVOS HORIZONTES (ヌエボス オリゾンテス)のオフィスにて

 

 37家族対象に

  1)生活用品セット各家庭約3500円相当(食品と生活必需品)

  2)サッカーボール又は幼児用ボール

  3)卓球セット

  4)ハチドリの会 リリアナ会長からのメッセージと

    北海道S小学校三年生からの応援メッセージカード

 

  

支援物資引き渡しの会はサプライズ企画でした!

ヌエボスオリゾンテスの会長 ミリアンさんが、

 「10日 午後2時から話し合いがあるので来て下さい。」

と被災者の皆さんを集めました。

 

被災者の方は、私の顔を見ては、

一体何が始まるのだろうと不安な表情を見せていました。

より理解してもらうために、 私は、ハチドリの会について紹介したり、

日本とエクアドルのつながりについて話したりしました。

そして、家族の皆さんの名前を呼び、直接物資を渡しました。

 

被災者の方の中には、涙を浮かべ、

何度も「ありがとうございます。ありがとうございます。」

と私を抱きしめる人もいました。

 

会の半ばになると、被災者の皆さんの表情に変化が現れ、

少しずつ穏やかな表情に変わっていき、最後には会場が笑顔でいっぱいになりました。

 

引き渡しの会の前日、ミリアンさんが、

「明日、支援物資を受け取りに来る方たちは地震で被災しただけでなく、

  性暴力(女性、少年、少女)DV、近親相姦被害、 殺人、親の自殺、シングルマザー、

 視覚障害(全盲)など家族間のいろいろな問題を重複して抱えている人たちなの。

 必ず喜んでくれると思うよ。明日は、いい会にしようね。」と言われました。

 

笑顔の裏側には、被災者の方々のこれまでの壮絶な人生が隠れていると思うと、

私は、ただただ強く皆さんを抱きしめ、エネルギーを送るしかありませんでした。

 

北海道の小学三年生から贈られたカードもハチドリの会のお便りと一緒に届けました。

カードにはエクアドル国旗や北海道町のキャラクター、

習いたてのアルファベットでスペイン語のメッセージが書かれてありました。

 

  No te preocupes(大丈夫だよ!)

  No te rindes (震災に負けないで!)

  No te hundas (落ち込まないで!)

  Somos amigos!(僕たちはみんな、あなたの友達だよ)

  Animo Ecuador!(ガンバレ  エクアドル)

 

被災者の皆さんは、スペイン語のメッセージを読み、

子どもたちまで私たちを応援してくれている!と感激していました。

 

支援物資の半分は、食べたり使っていけば無くなってしまう消耗品です。

しかし、消耗品であったとしても、物資に込められた私たちの思いは、

きっと被災者の皆さんの心に届いたと思います。

また、一緒に贈ったボールや卓球セットを使って家族の時間を楽しんでもらいたいです。

会場に来てくれた子どもたちが受け取ったボールをしっかりと抱えて帰って行きました。
ボールやラケットが子どもたちを更に笑顔にしてくれますように…。

 

2月11日(土)午前10時〜

 ポルトビエホ野球連盟にて

 

 1)野球用品

  バット1本、グローブ 16個(左/右)、練習球15個、ソフトボール1ダース、

  グローブ補修用革紐2セット、野球用バット 1本

 

 2)練習試合用

  ミネラルウオーター 30リットル

  地震の被害だけでなく、最近は大雨による洪水の被害もあり、

  酷暑に加え市内は何度も断水してしまう事情を聞きました。

  選手の熱中症予防のため、ミネラルウォーターを支援物資に加えました。

 

 3)ハチドリの会 リリアナ会長からのメッセージと、

  北海道S小学校三年生からの応援メッセージカード

監督のマリンさんは、引き渡しの会に合わせて、

女子ソフトボールチームの練習試合、グアヤキル市から野球チームを

呼んで練習試合を計画してくれていました。

(秀子が来てくれるから、内緒で計画していたんだ。

子どもたちの頑張る姿を見せたくて…とマリンさんは話してくれました。)

ここでもサプライズ企画が計画されていてとても驚きました。

それも、私のために…。

マリンさんと知り合って、まだ半年間しかたっていませんが、

こんなに協力してくださる方はなかなかいません。

 

私たちの間には、ポルトビエホを愛する共通の大切な友人がいます。

友人が私たちの繋がりを作ってくれました。彼の存在はとても大きいです。

友人に感謝しています。

 

支援した野球用品はもったいなくて使えないと、最初オフィスにしまってありましたが、

是非試合で使ってほしいとお願いして、試合で使ってもらいました。

新しいグローブやバットボールでの試合が始まりました。

 

子どもたちが、そっとグローブをはめたり、新しいボールをギュッと握ったりして、

その感触を確かめます。そして、元気な声をあげマウンドに出ていきました。

 

ソフトボールチームの試合には、私も参加しました。

私は、ほとんどチームの力にはなれませんでしたが、女子の皆さんと一緒に体を動かすことができました。

 

女子の皆さんは試合後それぞれお金を出しあって、内緒でケーキを用意してくれました。ビックリサプライズに、泣きそうでした。女子チームも男子チームに負けず練習を頑張ってほしいです。

 

地震の被害に加え、大雨による洪水の被害によってグラウンドのコンディションが悪いそうですが、いろいろな障害に負けず練習し、大会では勝利を掴んでほしいと願っています。

 

  ファイト!ポルトビエホチーム!!

 

 

 2月14日は、

 Día del Amor y Amistad 愛と友情の日です。

 エクアドルではお互いの関係を確認し、お祝いします。

 今回、この日に合わせて活動を実施し、無事に支援物資を届けることができました。

 

半年間、日本の皆さんとエクアドルの被災地の皆さんを結ぶ活動に携わり、少しでもそのつながりが深くなるよう協力させてもらいました。エクアドルでの活動は一人でしたので、大変なこともありましたが、たくさんの人に支えられ、大好きなエクアドルのために、活動できたことに幸せを感じています。ありがとうございました。

 

 

支援物資活動は終了しましたが、引き続き私たちの気持ちをエクアドルの皆さんへ届けていきましょう。

 

                        2017年2月27日

                        感謝の気持ちをこめて     若林 秀子

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